FEELFLIPインタビュー!!
●FEELFLIPの皆さんが発信している「Skhaotic」という音楽はどういうものなのでしょうか?
TOMOYA: よりいろんな人にFEELFLIPのスカパンクを聞いてほしいから 「スカパンク」という形でジャンルをくくってしまうと、スカというイメージが強すぎ聴いてもらう人 を狭めちゃう気がしてて、音楽性の自由度を出して、いろんなアプローチを今までしてきたんだよね。 インディーズ時代にレコーディングの時に毎回スカじゃない曲をどんどん持ってきてたら「それスカパ ンクじゃなくてスカオティックだな」インディーズの頃のエンジニアさんに言われた事がキッカケで、 スカパンクとしてじゃなくスカオティックという新しいジャンルとして先入観なしで聞いてもらいたい から始めたんだ。編成も7弦ベース・バリトンサックス・テナーサックスというスカパンクでは珍しい カオティック(笑)な編成だし「スカオティック」ってぴったりだなって(笑)
●サックスでかいですもんね!(笑)
MOCK :バリトンサックスなんで、他にまず見ないですね(笑)
●そもそもスカのオーソドックスな編成でどういうものなのでしょうか?
TOMOYA: トランペット・トロンボーン・テナーサックスがベストかな。 うちももともとトランペット・トロンボーンがいた時期もあった フルートがいた時期は、、、
一同:いないいない(笑)
IKKE:サックスだけのホーンの編成は見たことないかもしれないですね、スカバンドに関してはいう と。
●トランペットはどのバンドもほぼいますよね!
TOMOYA: ホーンには金管と木管に分かれているんだけど、実は金管がないとスカは成り立たないって言われてい て、昔は欲しいパートを求めてメンバーを集めてた時期もあるけど、それをしてると合わない音楽性と かやりたいものとかが出てきてしまうし、そもそも性格やノリが合わないとスタジオが楽しくないしラ イブが楽しくないから、自分の気の合うヤツを集めようって思って気づいたらこんな特異なスタイルに なってしまったという(笑)
●SNSやYoutubeでアップされてる動画とかメンバー全員仲いいですもんね!
一同:あくまでビジネスです(笑)
TOMOYA:ビジネスライクにやってるバンドもいるとは思うけど、うちは基本みんな好きだし認め合っ てる上での関係だし、嫌いな人の話とか聞きたくない人たちだからね。
●誰が初期メンバーなんですか?
TOMOYA:俺とIKKEだね。
●メンバーを決める時は、二人でどんな相談をして決めるんですか?
IKKE:基本的に俺は新しいメンバーに関してはTOMOYAに任せているし、実際後から聞く事の方が多い (笑)。MOCKの時もTOMOYAから「新メンバー見つけたよ」って言われて「えっ!?」って驚くこと もあったね(笑)。
TOMOYA:もともとMOCKを前々から新メンバーとして狙ってて、ちょうどMOCKのバンドが解散し たというタイミングあって飲みに誘って会った瞬間に「うちのメンバーな。」って決めたんだよね (笑)。いきなりのことだったしMOCKもびっくりして「メンバーに言ってるの?。」って言われたけ ど「言ってる言ってる!!みんな承諾してるから。」って言って(笑)。それで次のスタジオでメンバ ーもMOCKもお互い知らずに「これメンバーねっ!」って紹介するっていう流れが今までに2人 (笑)。
●2人!?
一同:(笑)
IKKE:もう慣れちゃったけど、初期メンバーとしては寂しい部分はあるよね(笑)。
TOMOYA:わかんないよ!?かわいい女子高生とか連れてきちゃうかもよ!?
IKKE:それならもういつでもウェルカムです!!(笑)
●話を戻しまして(笑)、新たにホーンを増やしたいとか思ったりしますか??
TOMOYA:いつでもバンドも曲も新しくするつもりはあるけど、変にすぐ入れようとは思ってないし、 FEELFLIPはサックスだけだから管楽器を入れろとはすごい言われるけど、あえて入れない方がかっこい い曲もあるし、入れるんだったらサックス入れてやろうかと思うよね!!
IKKE:ひねくれてるんで(笑)
TOMOYA:アメリカのVOODOO GLOW SKULLSとかはトロンボーン3本いるから、そういう個性が あるバンドってかっこいいと思うし、変にパートにこだわらずメンバーとしてフィーリングの合うヤツ に出会えたら考えるかもしれないけど、今のところはこのメンツでやっていきたいかな。
テナーサックスのPONがケガで半年間くらいライブに出られなかった時期があってその時はFEELFLIP の危機で一瞬メンバー補充も考えたけど、結局MOCK一人バリトンサックスでツアーを乗り切ったからね。
IKKE:バンドとしては危機だったけれど、いい意味でMOCKの勢いやバンド全体のライブ力が増したと 思う。
●その時、みんなで話し合って協力しあって 乗り越えたんですね
TOMOYA:やっぱりバンドが存在するのって当たり前じゃないんだなって、みんな一個の人生がそれぞ れあってそれが固まって活動してるから、その大事さとか噛み締めながら、続けてかなきゃいけなし辞 めるって選択肢はなかったから
IKKE:そんな環境にあったからむしろ気合が入った。
TOMOYA:STIEVEはその時入ってもんね
STIEVE:いや、入ってる入ってる(笑)
TOMOYA:あれ?ポカンとしてるからなんでかなーって(笑)
IKKE:STIEVEは初めてのツアーだからね
PON:俺とは3回くらいしかツアー一緒じゃなかったのか
一同:(笑)
●そんな激動の2017年(笑)を乗り越えて2018年新たにアーティスト写真を一新しましたね!ロケ地 は下北沢で撮影したんですよね??
TOMOYA:FEELFLIPにホームがなくて、ホームってどこだろうって考えた時に下北沢かなって。 結成してから、本拠地というものがなく全国を回ってて 毎回CDを出してツアーをするけど、待ってくれている全国の各地のお客さんは今まで持っているCDの 曲聴きたいのにって人もいたりして。 だから、今回はあえてCDは出さず本拠地を構えて根を張った活動をしていこうという意味も込めて春夏 秋冬とシーズン毎に主催イベントを下北沢SHELTERでやっていこう決めたんだよね。 CDは出さないけれども毎回シーズンのテーマに合わせた新曲を2~3曲作って披露して、今までのお客 さんも初めて来た人も楽しめるようなアットホームな地元感を出せればなと思ってるよ。
●前回のイベントでの何かこだわった点とかありますか?
TOMOYA:FEELFLIPメンバー全員で作り上げる企画にしたくて、DJをメンバーでしたり 前回はPONちゃんが桜をイメージしたカクテルを出したりして大反響だったね。
IKKE:売り切れたもんね!!
●前回のテーマは「花見」でしたね!
TOMOYA:そうそうそう(笑)桜の花や出店にあるような旗を作ったよ(笑)。
STIEVE:夏はスイカ割りかねー
一同;いやいやいや!!(笑)
●(笑)夏のテーマはもうすでに決まってるんですか?
TOMOYA:やっぱり「夏祭り」かなー、一度ドレスコードを浴衣にしようか考えたけど着崩れしてライ ブが楽しめないって事で
●スカダンスしたら一発ですもんね(笑)
TOMOYA:そうそうそう(笑)、それはそれでいいけどね(笑)
●四季折々お祭りはあるから季節に合わせた実はライブイベントにはピッタリですね!
TOMOYA:秋葉はハロウィンで冬はクリスマスや忘年会もあるしね!そんな本拠地での一年がかりの活 動を通してしっかりバンドもお客さんも一つにして、来年にいい発表ができればなと思ってます。
●今回下北沢SHELTERを本拠地にした決めては何だったんですか?
IKKE:練習とか活動の中心が下北沢って事もあるし、節目節目で自然と下北沢SHELTERでライブして ることが多くて、必然的にSHELTERになりました。
●イベント毎に季節のテーマで新曲を出してますが前回はどんな曲を披露したんですか?
TOMOYA:前回は「sack your life」と「shout in the castle」という曲を披露したんだけど、「sack your life」についてはシャウトで早口で言うと「サクラ」って語感で聞こえる たり、「花見」をテーマにして作ったんだけど。
IKKE:きったない言葉でね(笑)
TOMOYA:実際は和訳したら口にできないようなワードでも「サクラ」って語感で許せると言うね (笑)感じで作りました。「shout in the castle」は「大声を出そう!殻に閉じこもってないで!」っ て曲で引きこもりに対してのメッセージというのも含めて作ったんだ。自分の世界が心地よくて閉じこ もってないで外に出て大声を出してみれば、自分の殻を破れるんじゃないかなって。少し根が深めな曲 とふざけた曲を作りました。
●メンバーそれぞれ楽曲についてのアレンジのこだわりとかありますか?
IKKE:スリーピースに加えてホーンという極めてシンプルなバンド形態だからこそスリーピースの枠を 超えたいって意識があって、7弦ベースの特性を生かしてギターとボーカルをオクターブで弾いてみた り、コード弾きで弾いたりとかいろんなアプローチをしてみました。
MOCK:サックスは2本ある中のバリトンサックスの使える音の位置というのを意識しました。サック スっぽいフレーズにとらわれず、リズムで遊ぶアレンジにも挑戦しました。
●今回ラップとかはやってないんですか?
MOCK:やってないですね(笑)。でもどっかの季節ではやるかもしれないなー(笑)。
●乞うご期待という事で(笑)
TOMOYA:前回のツアーでは公演毎にフリースタイルでラップしてたんだよね。まあ、俺らは楽しかた んだけどお客さんはどうだったんだろうね(笑)
MOCK:俺は大変だったけどね(笑)
●なかなかフリースタイルはレベル高いですよね(笑)
MOCK:さすがに、全部フリースタイルは大変だからライブ前日になると「やらなきゃー。」って準備 に追われる(笑)。
●PONさんのSAXのこだわりはありますか?
PON:今回は極めてシンプルなアレンジにしようって意識しました。
●ドラムについてはいかがですか?
STIEVE:一言で言うと...
一同:一言じゃなくていいよ(笑)
STIEVE:春だし開放的なフレーズやリズムを意識しました。
TOMOYA:その心は?
STIEVE:やっぱり春だし...
TOMOYA:あんまり思い入れねえぞ!!(笑)
IKKE:考えてねえな!!(笑)
STIEVE:いやいや(笑)いい意味で、あえて考え込まないで開放的って訳で!自然に出たものに身を委 ねて自由でを出そうとしました!
●"Don’t think feel”的な感じですかね
TOMOYA:"DON’T THINK FEELFLIP”でお願いします(笑)、うち曲をたくさん作るけど最初に作っ たものはボツになる事がほとんどで、いつもギリギリできた曲が良かったりして、ちょうど今回最後に 出来た2曲だったから反応はよかったです!!
●今回の楽曲の音源が待ち遠しいですね!!
TOMOYA:季節ごとの曲集めて来年に発表とか出来たらいいよね!
●またイベントの話になるんですが、前回は対バンがAmelieとENTHでしたが、対バンのこだわりとか ってあるんですか??
IKKE:交わらなくはないけどFEELのイベントだからこそできる組み合わせになればいいなとは思って て、実際前回も実際客層は違えど最終的に一つになっていったし。(笑)
TOMOYA:実際お客さんからもアメリから会場のテンションが上がってってすごかったって声ももらえ たし
●実際AmelieもENTHもポジティブなライブも春にぴったりだったんですが、夏はどんな感じで考えて ますか?
TOMOYA:常に面白いって思ってもらえるようになれればいいかなと。イベンターもバンドもジャンル を飛び越えてイベントを通して楽しんでもらえるって言うのは永遠の課題だし、言ってしまえばアイド ルとの対バンっていうのも面白いと思うしね!以前リキッドルームでやったイベントでは「どぶろっ く」を呼んだこともあるし(笑)。異色の対バンって魅力的だけどバランスも大事だから気をつけつつ 冒険はしたいな。
●今は夏に向けての新曲は制作中なんですか?
TOMOYA:今、いいペースで作れています。
●今年も半分過ぎましたが、今後の目標などありますか?
TOMOYA:今まではレーベルや事務所の力を借りながら、いろんな人の力を借りてやってきたんだけ ど、今年はしっかりバンド主体に考えながら自分たちの自力ををつけようと思う。そんなに派手な活動 ではないかもしれないけど、次のFEELFLIPに必ず繋がる大事な時間だと思ってるんだよね。フェスに出 たりする事だけが全てじゃないし、目の前の人を楽しませる事もそこから広げる事も今できる事をやろ うと思う。ケガから復帰してドラムの加入してやっとメンバーがしっかり固まっての活動が2018年だか らね!
●来年のFEELFLIPの為の大事な一年になりそうですね、最後にファンの方へそれぞれ抱負やメッセージ をいただけますでしょうか。
TOMOYA:色々やりたいことがあるバンドですが、大きく見ると気持ちはやってることは変わってない ので、ちょっとライブから遠ざかってしまった人も最近知った人も変わらず応援してくれてる人も、今 のFEELFLIPを見て欲しいです。
IKKE:うちらは結成して14年になるので、スカって音楽をしている以上はそれを背負っていかなきゃい けない時期かなと思う。そう言うアプローチも今年はチャレンジしたいので今後のFEELFLIPを注目して 欲しいです。
MOCK:メンバーも固まって熟成期に入って行くスカオティックを楽しみに待っててください!
STEIV:一言で言うと(笑)カッコイイじゃなくて単純に楽しいなと思ってくれる音楽をして行きたい です!!
PON:今年は目立った動きはできないかもしれないけれど、今年からが本当にスタートだと思うので今 後も一緒についてきてくれたらと思います。
●丁度来年が15周年なんですね!!15周年に向けての今年のFEELFLIPの活動にこれからも注目してい きます!!
一同:ありがとうございます!!
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